オゾンて何?

空気中の酸素(O)が化学反応で変化した物質(気体)で、化学式はOと書きます。つまり、3つ酸素原子からできています。 オゾンは通常の大気中では0.005ppm存在し、大気を自浄(殺菌・脱臭など)しています。(※1ppm=1gの百万分の1)

オゾンはドイツ・スイスの化学者であるクリスチアン・シェーンバインによって1840年に発見されました。 シェーンバインは、綿火薬(ニトロセルロース)の発見者としてよく知られています。

オゾン(O)は非常に不安定で、3つの酸素原子の1つを放出し、安定した酸素分子(O)になろうとする性質があります。 その放出された酸素原子は、周囲のあらゆる物質と結合して酸化反応を起こします。 この酸化力が消毒・殺菌・脱臭といった分野で有効で、ヨーロッパでは19世紀より上水道の殺菌にオゾンが利用されてきました。 生成後は化学変化で自然に酸素に戻り、残留性がなく安全です。

オゾンはフッ素に次ぐ強力な酸化作用があり、その殺菌力は塩素の6倍、細菌・雑菌を死滅させるスピードは300倍という威力を持ちます。 そしてオゾンの刺激臭は、ゴキブリ、ネズミ、シロアリ、ダニなどに忌避行動を起こさせます。 また、これらの害虫が分泌するフェロモン(他の個体の反応を誘引する分泌物)を強力な酸化作用で分解するため交信不能となり、害虫の繁殖を大幅に減らすことができます。 その場で駆除するわけではないので、死骸も残らず衛生的です。

その名前はギリシャ語の「臭う(Ozein)」に由来するといわれ、名前の通り独特な刺激臭に特徴があります。 低濃度では無色ですが、15%以上の高濃度オゾンは微青色を示します。またオゾンは低濃度では無害ですが、高濃度になると喉や目に刺激を感じるなど有害です。 いくつかの電気機器は人間がにおいを感じる程度のオゾンを発生させ、特にブラウン管テレビやコピー機など、高電圧を用いる装置で起こります。

自然界では、酸素が強力な紫外線に照射されるか、植物や海草の光合成によってオゾンが作られます。 また、落雷など超高圧電流によっても酸素分子が分離して大量にオゾンができます。 オゾンは高山や海岸、森林の中にあり、大気の殺菌や脱臭などの自浄作用の役割を果たしています。 海水浴や森林浴が良いとされたり、かつて結核の療養所が海岸や高原に作られたのは、 自然界で生成されるオゾンを含んだ空気を胸いっぱいに吸い込むことで健康が促進されるからなのです。